トルコリラの暴落が日本経済にも影響を与え始めたせいか、ニュースが多く出てきています。
いままで話題すらなかったので、詳しい情報がつかめませんでした。
そして今回の件で、やっと詳しい事情が理解できました。
マイナー通貨ってニュースが無いので、把握するのが難しいんですよね。
今年初めにトルコリラを投資したとき、リスクが大きいのは書いていました。
しかしその理由が分からなかったというのが正直なところです。
トルコではエルドアン首相の経済政策によって、インフラ開発が進み好景気に。
日本でいう、高度成長期と似たよなものです。
その反面。
クーデーター未遂が起きたり、隣国シリアでの過激派掃討戦が行われたりと不安定な部分も。
この件でアメリカとの関係が悪化中。
ロシアや中国と関係を深めている最中。
といったところでしょうか。
ロシアや中国は経済規模が多きので耐えられますが。
トルコでは耐えられる経済規模は無い。
アリが像と戦っているようなイメージでしょうか。
また政教分離の世俗主義を止めイスラム化を進めています。
イスラム教は利子を取って金銭を貸すことを禁止しています。
よって大統領は金利を悪とみなしている可能性があり、金利引き上げて拒否している状態です。
マーケット的には金利引き上げでリラを安定させることを期待しています。
これらの失望が下落させている原因です。
日本も影響があって、金融機関が保有するトルコ関連の資産が焦げ付く恐れがあります。
一時期トルコ経済が注目されていた時期がありましたからね。
こんな細かく状況が分かったのは、暴落したからというのは皮肉な話しです。
これがロストカットされる前に知っていればよかったのですが
ということで、とりあえずはアメリカとの関係性が正常化しないと不安定は続くといったところでしょうか。