FXを知るには、まずは円高・円安を理解することが必要です。

「円高ドル安」とか、「円安によって業績が回復」とかニュースで聞くことがあると思います。
1ドル100円から110円になったら、それは円高でしょうか?円安でしょうか?

自分が円高円安を理解する前に何故と思っていたこと。
「1ドル100円から110円の円安になりました」
いやいや、100円から110円に上がっているから円高ではないの!?
と思っていました。

単純に円の数字だけを見れば高くなったと勘違いしてしまいます。
この円高円安は、「円の価値」という視点でみることになります。

【パターン1】
例えば、アメリカで1ドルの製品と買うとします。
1ドル100円の場合は、100円で購入することができます。
1ドル105円の場合は、105円で購入することになります。
さて、円の価値が上がったでしょうか?下がったでしょうか?

いままで1ドルの製品は100円で買えたのに、105円払わなくては買えない。
円を多く払わなくてならなくなりました。
円の価値が下がったので、円安となります。

【パターン2】
逆に、日本で1ドルを持っているとします。
1ドル100円の場合は、10円の製品を10個購入することができます。
1ドル110円の場合は、10円の製品を11個購入することができます。
さて、円の価値が上がったでしょうか?下がったでしょうか?

1ドル100円で10個買えたのに、110円になったら11個も買えてしまいます。
同じ1ドルなのに多く買うことができる。
円の価値が下がったことになり円安となります。

【パターン3】
アメリカで1ドルの製品と買うとします。
1ドル100円の場合は、100円で購入することができます。
1ドル90円の場合は、90円で購入することになります。

100円で買えてたものが90円で買えようになりました。
いままより少ない円で買うことが出来ます。
円の価値が高くなったことなり円高となります。

【パターン4】
日本で1ドルを持っているとします。
1ドル100円の場合は、10円の製品を10個購入することができます。
1ドル90円の場合は、10円の製品を9個購入することができます。

いままで1ドルで10個買えたのが9個しか買えなくなりました。
10個買うのに100円で済んだのに、110円と10円多く支払うことになります。
円の価値が上がったので、円高ということになります。

このように、他の通貨とり円の価値が上がったか、下がったで円高か円安かと考えると分かりやすいです。